- 「短所を克服するために努力していること」には、どう答えるべき?
- 「短所を克服するために努力していること」の回答例文が知りたい…
就活や転職の面接で、「短所を克服するために努力していること」の回答方法に悩む方も多いのではないでしょうか?この記事を最後まで読めば、対策法が分かります。
面接では、自分の長所や短所だけを聞かれることが一般的です。ですから、「短所の克服」について突然質問されると、焦ってしまうかも知れません。
しかし、「短所を克服するために努力していること」については、自己分析で診断した自分の強みを軸に答えることで、簡単に面接対策ができます。
この記事では、私の経験を踏まえて、「短所を克服するために努力していること」の回答例文と自己分析の方法を紹介します。
「短所を克服するために努力していること」面接官の質問意図
就活、転職において「短所を克服するために努力していること」について、面接官が質問する意図は下記の通りです。
- 「強み」の確認
- 「成長意欲」の確認
- 「社風と合うか」の確認
「強み」の確認
面接官は、「短所を克服するために努力していること」によって、応募者がどのように短所を認識し、克服しているかを聞いて潜在的な強みを探っています。
私が面接で同じ質問を受けた時は、短所と克服法だけを答えていました。しかし、面接官にはそれ以上の質問意図があります。
つまり、短所を克服するために努力する中で、自分の強みをどのように生かしているのか?を知りたいと考えているのです。
「成長意欲」の確認
面接官は「短所を克服するために努力していること」を聞いて応募者の成長意欲を確認しています。
企業は常に、自らの能力やスキルを高めたい意欲的な人材を求めます。短所を克服する姿勢を見て、応募者の積極性や前向きな態度を試しているわけです。
成長意欲がある人材は、入社後も新しい挑戦を恐れず、企業が求める人材ということになります。
「社風と合うか」の確認
面接官は「短所を克服するために努力していること」を聞いて、自社の社風と合う人材かどうかを見ています。
各企業には独自の企業文化があります。応募者が短所と考える点や、それをどう克服しようとしているかには、応募者の価値観や行動パターンが表れます。
私の経験を振り返っても、確かにそう感じます。回答内容を聞いて、企業の社風とどの程度一致しているか判断しているわけです。
・「短所を克服するために努力していること」の質問意図⇒強み、成長意欲、社風と合うかの確認。
「短所を克服するために努力していること」についてのNG回答
就活、転職において面接官に「短所を克服するために努力していること」を聞かれたときのNG回答を解説します。
- 「強み」が分かりにくい回答
- 「成長意欲」が感じられない回答
- 「社風と合わない」と思われる回答
「強み」が分かりにくい回答
面接で「短所を克服するために努力していること」を尋ねられた際、単に短所とその克服法を述べるだけでは、面接官に良い印象を与えることは難しくNGです。
なぜなら、あなたの強みや、その強みがどのようにあなたの人物像を物語っているか分かりにくいからです。
例えば、「時間管理が苦手だが、スケジュール管理ツールで改善した」と答えても、あなたの強みが反映されていないため、NGです。
「成長意欲」が感じられない回答
「短所を克服するために努力していること」に関する回答に成長意欲を感じられない場合もNGです。
表面的な内容や、過去の話だけだと、面接官はあなたの成長意欲を疑ってしまうでしょう。
「人前での発表が苦手だが、今は上達した」と答えても、具体性に欠けます。具体的かつ現在進行形の努力を伝えることがポイントです。
「社風と合わない」と思われる回答
「短所を克服するために努力していること」が、企業文化や価値観と合致しない場合もNGです。
例えば、「短所は気分屋で、気分が良い時に課題をこなす努力をしている」と答えても、一般的な企業が求める責任感という価値観に欠いていると思われるでしょう。
良い回答は、短所の克服が企業の価値観や目標達成に貢献できるような具体性があることです。
・「短所を克服するために努力していること」のNG回答⇒強みが分かりにくい、成長意欲が感じられない、社風と合わないと思われる回答。
「短所を克服するために努力していること」は強みを軸に答える
面接の「短所を克服するために努力していること」という質問には、自分の強みを軸に答えることが最高の対策になります。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
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面接を突破するためには、必ず自己分析をして自分の「強み」を診断し、面接対策を行う必要があります。
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「短所を克服するために努力していること」の面接回答例文6選
自己分析の結果をもとに「短所を克服するために努力していること」の回答例文を解説します。【就活】と【転職】に分けて6選紹介します。
「短所を克服するために努力していること」の回答ポイントは、下記の通りです。
- まずは「短所」を明確に示す。
- 「強み」を活かして努力したエピソードを述べる。
- 「強み」を活かして企業に貢献したい思いを伝える。
【就活】「短所を克服するために努力していること」例文3選
:チームワーク
自己分析で分かった強み私の短所は、「細かいことを気にし過ぎること」です。大学で所属していたバスケットボールサークルでは、私は細かいルールや戦術にこだわり、時にはチームの流れを重視しないプレイをしてしまうことがありました。しかし、チームワークを重視するようになってからは、細かいプレイを分析することで、チームメイトの強みを活かした戦術を提案するなど、チーム全体のパフォーマンス向上に繋がるよう努力を重ねました。御社においても、この経験を活かして、チームワークを促進できるよう努力しつつ、細部にも目を向けることで、チームの弱点を早期に発見し、解決策を提案することで、高い成果を生み出すことができると考えています。
:計画力
自己分析で分かった強み私の短所は、「完璧を求め過ぎること」です。大学の社会福祉学のゼミで、地域の福祉問題に対する研究とその発表を行いました。当初、私は完璧な研究結果を求めて細かいデータや分析にこだわりすぎていました。しかし、この方法では研究の進行に悪影響を与えていました。そこで、私は計画力を活かして、全体のスケジュールを見直し、目標と締め切りに合わせたデータ収集の計画を立て直しました。この計画によって、重要なポイントだけに焦点を当て、無駄な作業を省くことで、期限内に質の高い研究結果を発表することができました。御社でも、計画力を活かして、会社の目標達成に貢献したいと考えています。
:共感力
自己分析で分かった強み私の短所は、「他人の意見に左右され過ぎること」です。シューズショップでのアルバイトでは、店内で特定の商品の販売促進活動を行っていました。しかし、同僚から「この商品は人気がないから、積極的に勧めなくてもいい」と意見を言われました。初めはこの意見に同調しましたが、お客様に共感する接客に努めたところ、特に若年層がその商品に関心を持っていることに気づきました。そこで、私は自分なりに若年層にその商品をお勧めしました。結果、その商品の販売数は大きく増加し、店舗の目標達成に貢献しました。社会人になっても他人の意見に加えて、共感力を活かして状況を分析し、自分なりの解決策を模索したいと思います。
【転職】「短所を克服するために努力していること」例文3選
:チームワーク
自己分析で分かった強み私の短所は、「細かいことを気にし過ぎること」です。前職の生命保険会社の営業職では、新規顧客の開拓において提案書の一つ一つの言葉選びや、プレゼン資料の細部にこだわり過ぎることがありました。しかし、この短所を克服するために、私は自分のチームワークの強みを活かして、営業メンバーと積極的に意見交換を行い、アドバイスをもらうことに努め、顧客にとって本当に重要な訴求ポイントに集中することで、無駄なこだわりを捨てることができました。この結果、新規開拓の成功率が上がり、チーム全体の業績にも大きく貢献できました。御社においても、チームワークを活かし、より効率的かつ効果的な業務遂行ができるよう努力し、会社の発展に貢献したいと考えています。
:創造力
自己分析で分かった強み私の短所は、「完璧さを求めすぎること」です。前職の医療事務職では、患者のデータ入力や書類整理で、小さなミスも許さない厳しい基準を自分に課していました。しかし、結果として患者様をお待たせすることにもなっていました。この短所を克服するため、私は創造力を活かして、新しいアイデアを実践するよう努めました。例えば、患者様の待ち時間を短縮するために、カラフルな案内表示や案内板を設置し、患者様が自分で必要な書類を簡単に持ち帰れるように工夫しました。これにより、書類の整理整頓に時間を費やす必要がなくなり、より効率的に業務を進められるようになりました。御社の業務でも、創造力を活かして、日常的な業務の効率化を目指したいと考えています。
:共感力
自己分析で分かった強み私の短所は、「他人の意見に影響されやすいこと」です。前職のアクセサリーショップの販売では、店内のディスプレイを担当していた時、同僚の意見に従い、トレンドアイテムに重点を置くべきだと考えていました。しかし、お客様のお話に共感する接客態度に努めていたところ、何人かのお客様から「もっと別のデザインのアクセサリーも見たい」という意見を頂きました。そこで、私はバックヤードで眠っていた流行遅れの商品も思い切ってディスプレイに加えました。この変更により、お買い求めになるお客様が一定数いらっしゃり、売り上げに貢献しました。御社においても共感力を活かし、お客様の声を大切にして、より良いサービス提供に繋げ、売り上げ拡大に貢献する一助となりたいと考えています。
まとめ
以上、「短所を克服するために努力していること」の質問意図について解説し、併せて面接回答例文を6つ紹介しました。
- 「短所を克服するために努力していること」という質問における面接官の質問意図は、強み、成長意欲、社風と合うかの確認。
- 「短所を克服するために努力していること」という質問におけるNG回答は、強みが分かりにくい、成長意欲が感じられない、社風と合わないと思われる回答。
- 「短所を克服するために努力していること」という質問には、自己分析で分かった自分の強みを軸に答える。
- 「短所を克服するために努力していること」という質問には、自分の短所、強みを活かして努力したエピソード、強みを活かして企業に貢献したい思い、の順に述べる。