- 「仕事を通じて実現したいこと」を質問する面接官の質問意図は…?
- 「仕事を通じて実現したいこと」に対する面接回答例文を知りたい…。
仕事を通じて実現したいことは、就活・転職面接で聞かれる働き方を尋ねる質問です。この記事を読むだけで採用される回答法が分かるようになります。
企業の面接官は本質問から、あなたの強みや成長意欲、仕事観を知ることで、企業が求めている人物像に適性があるかを見極めています。
「仕事を通じて実現したいこと」は、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることで、内定に直結する回答ができるようになります。
本記事では、就活・転職面接における「仕事を通じて実現したいこと」の面接回答例文と自己分析法について解説します。
「仕事を通じて実現したいこと」の面接官の質問意図
はじめに、就活・転職で面接官が「仕事を通じて実現したいこと」を質問する意図について解説します。
- あなたの「強み」を知るため。
- 「成長意欲」があるか知るため。
- あなたの「仕事観」を知るため。
- 企業に「適性」があるか知るため。
【1】あなたの「強み」を知るため
まず、「仕事を通じて実現したいこと」という質問から、面接官はあなたの強みを知りたいと考えています。
面接官は、実現したい内容そのものよりも、あなたが自分でどのような強みを自覚しているのか?という点に関心があります。
あなたが自分の強みを理解していれば、その強みを活かしてどのように活躍してくれるのかを想像しやすくなるからです。
【2】「成長意欲」があるか知るため
次に、「仕事を通じて実現したいこと」を通して、面接官はあなたに成長意欲があるかを知りたいと考えています。
仕事を通じて実現したいことがある人は、それを達成するために自分自身も成長したいという意欲があるはずです。面接官は、そのような成長意欲の高い人材を求めています。
現状に満足せず、常に新しいスキルや知識を習得したいと考える成長意欲の高い人は、企業にとって大変魅力的だからです。
【3】あなたの「仕事観」を知るため
さらに、面接官は「仕事を通じて実現したいこと」を通して、あなたの仕事観を知りたいと考えています。
仕事観とは、あなたが仕事に対して持っている価値観や考え方のことです。仕事を通じて実現したいことを深掘りすれば、あなたの仕事に対する信念が分かるのです。
面接官は、自分たちと同じ価値観を持った人を採用したいと考えています。
【4】企業に「適性」があるか知るため
最後に、「仕事を通じて実現したいこと」と質問することで、あなたが企業に適性があるかを知りたいと考えています。
面接官は、強み、成長意欲、仕事観を総合的に評価して、企業文化やすでに働いている社員とあなたに適性があるかを見極めています。
企業に適性がある人ほど、早期退職のリスクが低く、長く企業に定着して働いてくれるという印象につながります。
・「仕事を通じて実現したいこと」の質問意図⇒あなたの強み、成長意欲、仕事観、企業との適性を知るため。
「仕事を通じて実現したいこと」に対するNG回答例文
一方で、「仕事を通じて実現したいこと」に対するNG回答例文も解説しておきましょう。
- あなたの「強み」が伝わらない回答。
- 「成長意欲・仕事観」を疑われる回答。
- 企業との「適性」が無いと思われる回答。
【1】あなたの「強み」が伝わらない回答
まず、「仕事を通じて実現したいこと」に対して、あなたの強みが伝わらない回答はNGです。
- 「私が仕事を通じて実現したいことは、お客様を幸せにする商品の開発や営業に関わり、社会貢献をすることです。」
- 「前職では顧客満足度を向上させることに努めたので、御社でも顧客満足度の向上を実現したいと考えています。」
実現したいことが複数あったり、曖昧かつ単純な内容であるほど、あなたの強みを印象付けることができず、不利に働いてしまいます。
回答する際は、必ず自己分析をした上で、あなたの強みを回答に含めて十分にアピールしましょう。
【2】「成長意欲・仕事観」を疑われる回答
次に、「仕事を通じて実現したいこと」に対して、あなたの成長意欲・仕事観を疑われる回答はNGです。
- 「私が仕事を通じて実現したいことは、上司や先輩の指示通りに正確に仕事をこなし、期待通りの成果を出すことです。」
- 「私は仕事を通して業務を効率化し、なるべく残業や休日出勤をしなくても良い職場環境を実現したいと考えています。」
受け身の姿勢を思わせる回答や、ワークライフバランスを実現したいという自分本位の回答では、成長意欲や仕事観そのものを疑われてしまいます。
仕事に対する熱意や意欲を示しつつ、企業にとってのメリットも考えながら回答することが求められます。
【3】企業との「適性」が無いと思われる回答
最後に、「仕事を通じて実現したいこと」に対して、企業との適性が無いと思われる回答はNGです。
- 「私が仕事を通して実現したいことは、多くの関連資格を取得して『この人がいなければ仕事が回らない』という貴重な社員になることです。」
- 「私が仕事を通して実現したいことは、前職ではできなかった新規開拓営業に挑戦し、御社の最多売上社員賞を受賞することです。」
例えば、協調性を重んじる企業なら、個人主義的な回答や自己の成果だけを追い求める回答に対して、企業との適性が無いと判断するでしょう。
ある程度の企業研究を行い、企業が求める人物像を調べた上で、面接対策を行う必要があります。
・「仕事を通じて実現したいこと」のNG回答⇒強みが伝わらない、成長意欲・仕事観を疑われる、企業との適性が無いと思われる回答。
「仕事を通じて実現したいこと」は強みを軸に答える
就活・転職面接で「仕事を通じて実現したいこと」を聞かれたら、あなたの強みを軸に答えることが採用内定に直結します。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
確実に自己分析をする方法|強みを軸に回答できる!
面接を突破するためには、必ず自己分析をして自分の「強み」を診断し、面接対策を行う必要があります。
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この方法なら、自分の『強み』を軸にあらゆる質問に回答できるようになります。
「仕事を通じて実現したいこと」の面接回答例文6選
自己分析で自分の強みを診断したら、その強みをもとにして「仕事を通じて実現したいこと」に回答しましょう。
ここでは、就活・転職面接の参考回答例文6選と、効果的に回答するためのポイントを解説します。
- 仕事を通じて「強み」で実現したいことを述べる。
- あなたが「強み」を活かしたエピソードを述べる。
- 志望企業でも「強み」を活かしたい思いを述べる。
就活|面接回答例文3選(仕事を通じて実現したいこと)
:チームワーク
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいことは、チーム全体が一丸となって成果を出せる職場環境を作ることです。大学のフットサルサークルでは、新入生との連携がうまくいかず、初年度に地区大会への進出を逃しました。このままではいけないと感じた私は、チーム力を強化するため、新入生と既存メンバーの間で毎週意見交換会を開き、練習や試合での課題を率直に話し合う場を設けました。また、個別練習を取り入れ、得意なプレーの自覚と役割分担を行い、メンバー間の結束力を高めました。その結果、チームの絆が深まり、翌年には地区大会への進出を果たしました。この経験から、チームワークを高めることが成果に繋がると学びました。御社でも社員同士の信頼関係を築き、チーム全体が高い目標に向かって協力し合える環境を作り、企業目標の達成に貢献したいと考えています。
:挑戦心
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいことは、常に新しい方法に挑戦し続け、会社に新たな価値をもたらすことです。大学の経営学ゼミでは、「商店街の持続可能性」をテーマに研究を行いました。私は従来の文献調査やデータ分析にとらわれず、新たな視点を積極的に取り入れました。例えば、地域住民のアンケート調査や売上に影響を与える天候など、さまざまな要因を調べました。こうした新しい研究方法により、従来の方法では見落としていた商店街の強みや弱みをまとめることができ、研究発表では教授から高い評価を受けました。この経験から、新しい方法に挑戦することで隠れた視点を得られることを学びました。御社でも、挑戦心を活かし、常に新しいアイデアや手法を積極的に取り入れて、御社の競争力を高める一助となりたいと考えています。
:傾聴力
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいことは、お客様の声に耳を傾け、顧客ニーズに合ったサービスを提供することです。私は最寄り駅構内の書店でアルバイトをしていました。近年、駅利用者の減少やネット通販でお客様が減り、売上も落ち込んでいました。そこで、お客様の声に耳を傾けたところ、「通勤、通学中に手軽に読める本」「短時間で本を見つけたい」といったニーズがあることが分かり、軽めの小説やビジネス書、雑誌など、持ち運びしやすい本を中心に品揃えやディスプレイを見直しました。その結果、わずかですが客足も回復しました。この経験から、お客様の声をしっかり聞き、それに基づいて対応することが、サービスの質を高める鍵だと学びました。御社でも傾聴力を活かし、お客様の声に耳を傾け、最善のサービスを提供したいと考えています。
転職|面接回答例文3選(仕事を通じて実現したいこと)
:問題解決力
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいのは、顧客の現場で直面する様々な課題を解決し、信頼関係を築くことです。前職では、単に建機を販売するだけでなく、現場ごとに異なる課題に対して最適な建機を提案する営業に努めました。例えば、都市部の狭い工事現場にはコンパクトかつ高出力な建機を、地盤が軟弱な地域では安定装置を備えた建機を提案しました。こうした提案が契約に結びつき、売上にも貢献しました。これらの経験から、現場の課題を把握し、それに基づいて商品を提案することの重要性を学びました。御社でも、私の問題解決力を活かし、顧客の課題を把握し、最適な商品提案を通じて信頼を獲得したいと考えています。
:チームワーク
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいのは、スタッフ一人ひとりの強みを活かし、チーム全体で一体感を持って最良のサービスを提供することです。前職で在庫管理を担当した際、スタッフ間の連携不足により、売り切れや在庫過多が発生しました。そこで私は、各スタッフの得意分野を活かし、商品知識が豊富なスタッフには在庫管理と品質チェックを、顧客対応が得意なスタッフには商品の提案を任せました。その結果、無駄な在庫が減り、売り上げも前年比で増加しました。この経験から、チームで仕事に取り組むことで顧客満足度の向上と売上改善につながると学びました。御社でも、チームワークを重視し、スタッフの強みを生かして最適なサービスを提供したいと考えています。
:チャレンジ精神
自己分析で分かった強み私が仕事を通じて実現したいのは、チャレンジ精神を第一に、様々な業務に積極的に挑戦することです。前職では、事務作業だけでなく、販促キャンペーンにも積極的に関わりました。営業担当者が限られた予算での集客に悩んでいたため、私は地元の新聞やチラシを使った広告展開や、既存顧客データを活用したダイレクトメール送信を提案しました。これにより、予算内で集客を達成し、営業担当者から感謝されました。また、売上も前年同期比で増加し、大きな達成感を得ました。この経験から、挑戦する姿勢が新しい営業戦略を生むことを学びました。御社でも、チャレンジ精神を活かし、新しい事業や販促活動に積極的に取り組み、御社の成長に貢献したいと考えています。
まとめ
以上、就活・転職面接における「仕事を通じて実現したいこと」の面接回答例文と自己分析法について解説しました。
・「仕事を通じて実現したいこと」を尋ねる面接官の質問意図は、あなたの強み、成長意欲、仕事観、企業との適性を知るため。
・「仕事を通じて実現したいこと」に対するNG回答は、強みが伝わらない、成長意欲・仕事観を疑われる、企業との適性が無いと思われる回答。
・「仕事を通じて実現したいこと」は、あなたの強みを軸に答えることが採用内定に直結する。
・「仕事を通じて実現したいこと」は、仕事を通じて強みで実現したいこと、あなたが強みを活かしたエピソード、志望企業でも強みを活かしたい思い、の順に述べる。