- 「仕事で大変だったこと」を面接官が聞く意図は?
- 「仕事で大変だったこと」の面接例文が知りたい…
「仕事で大変だったこと」は、転職の面接でよく聞かれる質問のひとつです。この記事を最後まで読めば、採用される回答方法がわかります。
面接官はこの質問を通じて、あなたの強み、ストレス耐性、そして課題解決能力を確認したいと考えています。
「仕事で大変だったこと」には、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることで、簡単に面接官を唸らせる回答になります。
この記事では、「仕事で大変だったこと」に対する転職面接の回答例文5選と、自己分析の方法について解説します。
「仕事で大変だったこと」面接官の質問意図
転職で面接官が「仕事で大変だったこと」を質問する意図について解説します。
- あなたの「強み」を知りたい。
- 「ストレス耐性」があるか知りたい。
- 「課題解決能力」があるか知りたい。
あなたの「強み」を知りたい
面接官は「仕事で大変だったこと」を通して、あなたの強みを知りたいと考えています。
大変だったことに対して、あなたがどんな強みを持ち、それをどのように活かして乗り越えたかを面接官は知りたいのです。
面接官は大変だったことそのものよりも、乗り越えた過程や自社でも生かせるようなあなたの特性に注目しています。
そのため自己分析を行い、自分の強みをはっきりと把握しておく必要があります。
「ストレス耐性」があるか知りたい
面接官は「仕事で大変だったこと」から、あなたにストレス耐性があるか知りたいと考えています。
あなたが仕事をする上でどのようなことを大変だと考えるか、そしてどのように対処したかを確認し、ストレスに強い人材かどうか見極めています。
ストレス耐性の有無は、企業に定着して長く働ける人材かどうかを判断する上で重要なポイントです。
あなたがどのようにストレス状況を乗り越えてきたか、具体的なエピソードをもとに面接官に示しましょう。
「課題解決能力」があるか知りたい
面接官は「仕事で大変だったこと」から、あなたに課題解決能力があるか知りたいと考えています。
あなたが仕事で大変だったことをどのように解決したか、転職後にも役立つものかを確認し、自社の課題も解決してゆく能力があるか判断したいのです。
単に大変だったことを乗り越えた事実だけでなく、その過程でどのような方法を取ったのかを、なるべく具体的にアピールしましょう。
・「仕事で大変だったこと」の質問意図⇒あなたの強み、ストレス耐性、課題解決能力の確認。
「仕事で大変だったこと」に対するNG回答例
次に、転職面接での「仕事で大変だったこと」に対するNG回答例を解説します。
- 「強み」が伝わらない回答。
- 「ストレス耐性」を感じない回答。
- 「課題解決能力」を感じない回答。
「強み」が伝わらない回答
「仕事で大変だったこと」に対して、あなたの強みが伝わらない回答はNGです。
- 「新規開拓営業は大変でしたが、時間外も営業活動に励み何とか契約を取り付けました。」
例えば上記のような回答では、あなたの強みではなく、単に時間を費やしたという事実しか伝わりません。
協調性やリーダーシップといった、あなた独自の強みが解決につながったことをアピールしましょう。
「ストレス耐性」を感じない回答
「仕事で大変だったこと」に対して、ストレス耐性を感じない回答もNGです。
- 「上司の発注ミスで大量の在庫を抱えた時は大変でしたが、私が全部引き受けました。」
大変だったことが前職の職場環境の不満になっていたり、大変かどうか面接官がイメージしにくい内容ではストレス耐性をうまく伝えることはできません。
単なる不満ではなく、仕事上で生じた課題に絞ってエピソードを述べましょう。
「課題解決能力」を感じない回答
最後に「仕事で大変だったこと」に対して、課題解決能力を感じない回答もNGです。
- 「顧客からのクレーム対応は大変でしたが、先輩スタッフに協力してもらい乗り越えました。」
例えば他者の助けを借りて大変だったことを解決したと伝えても、課題解決能力はアピールできません。
あなたが何を大変だと感じ、自分の力でどのように克服したのかをできる限り具体的に述べましょう。
大変だったことを乗り越えて学んだことや、課題解決のスキルを、志望企業でどう生かせるかも含めてアピールしましょう。
・「仕事で大変だったこと」のNG回答⇒強みが伝わらない、ストレス耐性を感じない、課題解決能力を感じない回答。
「仕事で大変だったこと」は強みを軸に答える
「仕事で大変だったこと」にはあなたの強みを軸に答えることで、簡単に採用されやすい回答になります。
自分の「強み」が分からない応募者は採用されない
一般企業の採用担当者106名を対象としたアンケート調査では、9割以上の面接官が「自分の強みが分からない応募者は採用しない」と回答しています。
採用試験では、「強み」を知ることが絶対に欠かせません。企業は、「強み」を理解していない人に魅力を感じないからです。
面接官は応募者が「自己分析」をしているか分かる
また、9割以上の面接官が質疑応答中に「応募者が自己分析を行っているかどうかが分かる」と回答しています。
面接官は応募者が自己分析をしているかどうか、簡単に見抜けるということです。
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「仕事で大変だったこと」の面接回答例文5選
自己分析であなたの強みが診断できたら、「仕事で大変だったこと」に回答していきます。
ここでは、転職面接の回答例文を5選紹介します。回答する際は、以下のポイントに注意してください。
- 「強み」を活かして大変だったことを乗り越えたエピソードを述べる。
- 大変だったことを乗り越えたエピソードでの「学び」について述べる。
- 志望先企業でもあなたの「強み」を活かして貢献したい思いを述べる。
:チームワーク
自己分析で分かった強み前職で大変だったことは、代理店への営業活動でした。保険金の支払い手順や万一の保証内容について質問されることも多く、契約に至るまでの疑問点を解消する必要がありました。このため、私は支払い査定担当者と連携し、支払い手続きや保証内容に関してよくある質問をまとめた質疑応答資料を作成しました。この資料をもとに営業チームで会議を重ね、チーム一丸となって顧客対応に取り組む体制づくりに努めました。この結果、契約率は約20%向上し、同時に顧客満足度の向上にも貢献できました。この経験を通じて、チームワークによって困難を乗り越え、成果を生み出せることを学びました。御社においてもこの経験を活かし、チームでの協力を促進し、契約率の向上とお客様の満足度向上に努めたいです。
:気配り
自己分析で分かった強み前職で大変だったことは、販売していた製品のクレーム対応でした。特に、カーテンの色がカタログと異なって見えるというご指摘が多く、その結果、売上も減少傾向にありました。私はお客様への気配りが不足していると感じ、個々のお客様に謝罪した上で、カーテンの色味に合う照明器具の提案も行いました。インテリアデザインの観点からお客様の空間作りもサポートしたいと考えたからです。この結果、クレームが減少し、カーテンの売上も月間目標を達成できました。この経験から、お客様に寄り添った細やかな配慮が新たな気づきや状況改善につながることを学びました。御社でも、この気配りと提案力を生かして、お客様との良好な関係構築と、より良いサービスの提供に努めたいと思います。
:計画力
自己分析で分かった強み前職で大変だったことは、繁忙期の配車業務でした。特に年末年始や大型連休などの時期は、車両の回収と次の予約への準備に人手が足りず、とても苦労しました。このため、私は顧客満足度の低下や予約キャンセルの増加を避けるための計画を立てました。繁忙期に備えて過去の利用実績を見直し、予想される需要に応じて車両の回収とメンテナンス計画を立て、臨時および既存スタッフのシフト調整を行いました。この結果、繁忙期でも車両の準備と回収をスムーズに行えるようになり、予約キャンセルの減少と顧客満足度の向上を実現できました。御社においても、このような計画的な運営方法を模索して、業務効率化と顧客満足度の向上に貢献したいと考えています。
:サポート力
自己分析で分かった強み前職で大変だったことは、大手工務店の参入で、成約率が減少し始めたことです。大手の競合が増えたことで、地元で長年築いてきた信頼にも関わらず、新規顧客の獲得が難しくなりました。このため、私は顧客情報を整理し、成約につながりそうな既存顧客を洗い出して、リフォーム案件の見込み客を各営業担当者に共有しました。また、営業チームが提案活動に集中できるよう、見積もり作成や資料準備などの事務作業を迅速に行い、効率的な営業活動ができるように徹底したサポートを行いました。結果として、顧客一人ひとりに合わせた柔軟な対応を武器に成約率は前年比で15%向上しました。御社でも、この経験を活かして営業部門をサポートし、会社全体の利益に貢献できるよう尽力したいです。
:傾聴力
自己分析で分かった強み前職で大変だったことは、患者様が予約時間に遅れることが多く、歯科医師やスタッフの業務効率が低下していたことです。このため、私はまず患者様の意見に耳を傾けることから始めました。患者様が治療内容をしっかりと理解されていないために不安があると知り、私は予約確認時に予約時間だけでなく、患者様の近況や次回治療の内容について簡単にご説明することにしました。さらに、患者様が来院しやすい時間帯に予約枠を調整しました。この結果、予約時間を守って来院される患者様が増え、歯科医師やスタッフも「助かった」と評価してくれました。御社でも、このような傾聴姿勢を大切にして、業務の効率化とサービス品質の向上に貢献したいと思います。
まとめ
以上、「仕事で大変だったこと」に対する転職面接の回答例文5選と、自己分析の方法について解説しました。
・「仕事で大変だったこと」を面接官が質問する意図は、あなたの強み、ストレス耐性、課題解決能力を確認するため。
・「仕事で大変だったこと」に対するNG回答は、強みが伝わらない、ストレス耐性を感じない、課題解決能力を感じない回答。
・「仕事で大変だったこと」は、自己分析で診断したあなたの強みを軸に答えることで採用されやすい回答になる。
・「仕事で大変だったこと」は、強みを活かして大変だったことを乗り越えたエピソード、大変だったことを乗り越えたエピソードでの学び、志望先企業でもあなたの強みを活かして貢献したい思い、の順に述べる。